噴火2

1800年代前半に地球の気温が異常な水準に下がった時期が10年ほど続いたが、その原因の解明につながる可能性がある19世紀の火山噴火の形跡が発見された。ただし、その火山の位置はわかっていない。“夏のない年”とも呼ばれた1816年の世界的な異常低温については、その前年に起きたインドネシアのタンボラ山の噴火が原因であると長年考えられてきた。しかし、地球全体の平均気温は1810年から1819年までの10年間を通して平年より約0.5度低かったことがわかっており、1815年のタンボラ山の噴火以前から気温が低下していた原因は謎とされていた。 その謎が最新の研究で解き明かされたようだ。グリーンランドと南極大陸で採取された氷床コアを分析した結果、場所は特定できないが熱帯地方のどこかで1809年に火山が噴火したことが明らかになったのだ。